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いま、何か一曲かけてやるよと言われれば、 迷わず『スローなブギにしてくれ』と答えるだろう。 声がふるえなければいいが、と思いながら。
No.
2026/06/10 (Wed) 13:00:45

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No.4
2010/08/11 (Wed) 03:56:40

8時起床。約3時間の睡眠。風のない朝。暑く、そして眠い。
すぐに洗濯機を回し、ハムサンドとコーヒーの朝食。


午前中は作品データのまとめや明日のフリーペーパーの取材のための下準備をしながら過ごす。まだまだバンコクの地理には疎いため、取材先の場所を再度確認。さらに内容も再びチェック。たとえば日本で同様の仕事を受けたとしたら、『まあだいたいこんなもんだろ』という経験上の物差しですべてを測り、あとは現場で“成り行き対応”という具合だろう。しかしここはバンコク。しかもこの会社の仕事は初めてだ。まるで社会にデビューしたての頃のように、あれもこれも気になって仕方ない。こういうのって、久しくなかったな。
しかも明日の取材は男性専用の日系美容室の体験取材であり、その体験モデルをも務める羽目になっている。日本じゃ完璧に断っているだろう。食べていくことに切実な今、髪にハサミも入れられるし、平気で誌面にツラも出せるってわけだ。
さて、どうなることやら。


午後はBTSと地下鉄を乗り継ぎ、天才WebデザイナーK氏が所属するB社に二度目の訪問。K氏からタイのプリンター事情についてレクチャーを受け、デザインカンプにおける出力見本の重要性を改めて感じることに。あたりまえのハナシだ。日本にいるときは口を酸っぱくして部下たちに説いていたこと。もちろんタイでは日本の品質のようなものを得ることは難しいけれど、しかしやはり自分のイメージを明確に伝えるべく色や質感にこだわっていかなければいけない。ここはタイだから‥‥という『アウェー感』がどこかにあり、本来のポリシーやこだわりに鋭さがなくなっているのかもしれない。さらにカネが無いという現実。どうも弱腰になって、ついつい安いものに手が出てしまう。決して高価なものを手に入れるだけが良いとは思わないが、もう少し事前のリサーチと現状の把握に力を注ぐべきだったのかもしれない。


それから近くのデパートで少し時間をつぶし、仕事が終了したK氏と再び落ち合い食事へ。K氏が絶対にお薦めだというホワイクヮンの韓国料理店。彼は安くて美味い店をよく知っている。食事を始めてしばらくするとK氏の上司であるT氏も合流。
T氏はバンコク在住歴15年という強者。二人の大先輩が僕のために食卓を囲んでくれるということが本当にありがたい。この縁を何とかしてさらなるものに。そう心に誓うばかりだ。
最後に出された海鮮鍋のあまりのおいしさに誰もが感動し、美味なる余韻を残しつつ、お開き。


今日も雨のなか帰宅。シャワーを浴び、ウイスキーを一杯。
さすがに体が寝不足を感じている。今日はもう寝ることにしよう。


慣れない外国での仕事に不安や緊張はつきものだ。慎重になるのはいい。だが、弱腰にだけはなりたくない。

ここはアウェーじゃない。もはやホームなのだから。
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プロフィール
HN:
Iwao Matsumoto
性別:
男性
趣味:
創作と観賞 料理 ANNA
自己紹介:
厄年とはいえ、自業自得のミスで会社が倒産。初めて知った世の中の厳しさにもがきながら、新天地をタイ・バンコクに求めた男。日本で失敗した中年男が激動のバンコクでどこまでやれるのか? デザインやら何やらといった得意分野は果たして通用するのか?

決して焦らず、しかし着実なスピードで、一歩一歩進んでいきたいと思う今日この頃。善くも悪くも希代のロマンチスト。
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