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いま、何か一曲かけてやるよと言われれば、 迷わず『スローなブギにしてくれ』と答えるだろう。 声がふるえなければいいが、と思いながら。
No.
2026/06/10 (Wed) 12:54:00

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No.9
2010/08/16 (Mon) 04:50:56

7時に起きたが二度寝をし、8時に再度目が覚めた。コーヒーを入れ、モーツァルトをかける。
空が真っ青に晴れ渡った日曜日。雨季のバンコクでは珍しい。

冷蔵庫が空っぽなので朝食を調達しに近所の屋台へ。テイクアウトで卵焼きをのせたご飯を買う。ついでに大型スーパーTESCOで水とトマトを買った。ここは夜中の0時に閉店して、翌朝6時には開いている。実に助かる。

部屋に戻って食事。そして掃除。シャワーを浴びて出かける支度。
日曜日だが今日は例のコラーゲンドリンクのプレゼンだ。先方の社長の希望でプレゼン日が今日になったのだ。どこの国でも経営者は休まないんだな。
この仕事を紹介してくれたH氏の車でラチェダーへと向かう。いい天気だ。



プレゼンは大成功だったと言っていいだろう。
僕の提案を理解し、全面的に受け入れてくれた先方の社長は大したものだと思う。必要であるがゆえ、少々失礼なことも述べた。しかし彼は微笑みながら頷き「もっともだ」と納得する。怖いくらいに提案が通る。そして「じゃあ、すべてキミに任せよう」ということになった。
次回、見積もりを提出する約束をし、プレゼンが終了した。

心からホッとしたが、大変なのはこれからだろう。相手はタイで活躍する中国人だ。単なるチラシづくりが『商品自体のブランディングを構築する』という壮大な案件へと拡大したのだ。今日の席で予算組みをお願いしたい旨を匂わせはしたが、その金額は明言していない。僕だけでは決められないのだ。
正直言ってこの案件にぶら下がっているのは僕だけではない。何人かがマージンを期待している。だからその擦り合わせを経て、先方の『予算』に対峙しなければならない。
まあ、仕方ない。こういうことって、この国で仕事をしていけば今後もたくさんあるはずなのだ。



オンヌットまで戻り、今まで入ったことのなかった食堂で麺を食べた。まあまあか。帰宅して午後3時。すぐに洗濯機を回した。
まだまだ太陽は高い。

2~3日ためてしまったぶんも含め、家計簿(らしきもの)をつける。
仕事を始めたばかりでまだ収入がない。今週も支出ばかりだ。要するに赤字。焦る。



夕刻、先日の取材の原稿に着手。やはり慣れないからなのか、どうしてもスピードが上がらない。
またまた四苦八苦しながら何とか書き上げた。
気がついたら何も食べていない。また夕食を抜いてしまった。
こうなるともう腹が減らない。タイに来てから体質が変わったようだ。ストレスかな。何言ってんだ、そんなに繊細なわけないだろ。



とりあえず缶ビール。



日本は終戦記念日か。
僕はまだまだ降伏しないぜ。

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No.8
2010/08/15 (Sun) 20:45:12

昨夜はウイスキーを飲みながらYouTubeを見ていた。
懐かしのCMから始まり、知ってるつもり「中原中也」特集、さらには沢村栄治を見て、最後は金八先生第2シリーズの加藤優の特集(なんと、その1からその23まで一気に見通した!)。
インターネットとはいえ久しぶりに日本のテレビ番組に触れたので、なんだか見入ってしまった。
床についたのは太陽もしっかりと顔を出した朝方。何やってんだか。しかし加藤優ってのは、もはや中学生じゃない。驚くほど出来た大人だ。子供なんて貧乏して苦労させるほうがいいんだなぁ。でもやっぱりこのドラマは漫画だな。

そんなわけで10時起床。若干、二日酔い。シャワーのあとパンとコーヒーの朝昼兼用食を腹に入れながら、何通かのメールに対応した。
正午過ぎにプリンターを引き取りにNの家へ。行きはBTS、帰りはプリンターを積んでタクシー。しかしアダプターが付いていないことに気づき、途中で引き返す。本当にこのプリンターにはカネがかかる。悪いのはアダプターの存在を忘れた僕なのか?それとも返却し忘れたNか? ヒトのせいにするのは良くないよな。すべては自分の責任ってことにして、タクシー内でひとつ、ため息をつく。



家に帰り、プリンターの調子を確かめる。しばらくは正常だったのだが、またもや同じ症状が! もう嫌だ!
途方に暮れそうになったが、過去2回のプリンタートラブルにおいてショップ店員が速攻で解決した方法を試してみる。すると直った。そういうことか。
この改造プリンターは見事に改造されただけあって、常識の範疇からはすでに逸脱しているのだ。いちいちこれらの方法を用いて機嫌をとってやらないと、どうやら途端にヘソを曲げるらしい。いま僕は『いちいち』と表現したが、この改造プリンターの常識からすると、電源を入れる感覚と同様で極めて当たり前の行為なのかもしれない。いや、きっとそうなのだ。そう思わないとやってられない。
結局、プリンターとわかり合うために3時間を費やした。もう夜になってしまった。

またひとつ、ため息。



カップラーメンを開け、わびしい夕食。ケミカルなトム・ヤム・スープの味に我慢しながら明日の打ち合わせの資料づくりを進めた。
タイで製造されたコラーゲンドリンクをタイ在住の日本人に売るための仕事だ。この商品、中身はそこそこいいのだろうがパッケージが話しにならない。
日本人をターゲットにするなら日本人の好むセンスが不可欠。先方からは広告とチラシを作ってくれとの依頼なのだが、僕はその前にパッケージの変更を念頭に置いたブランディング施策が重要であることを説こうと思っている。
先方は中華系のタイ企業。まずは日本の商品がどんなパッケージをしているのかを教える必要がある。そのために僕は日本にいる彼女にマツキヨなどに陳列されている美容ドリンクやサプリメントのパッケージを、片っ端から写真に撮ってメールで送るよう指示した。送られてきたそれらをまとめ、資料化するわけだ。先方の社長とは明日初めて顔を合わせる。ここは気合いを入れて臨み、さすが日本人!と思わせたい。

彼女からは大量の写真が届いていた。ありがたい。しかし彼女自身こそが、早くタイにやって来てほしいのだが。


彼女はグラフィックデザイナーであり、僕のパートナーだ。知り合ってちょうど一年くらいか。
僕のもっとも苦しい時期に知り合い、もっとも苦しんでいる姿を見てきた女性だ。いうなれば人生で最もイケてないときの僕しか知らない。
年齢差19歳。よく付いて来たものだ。
その彼女はいま、タイ行きのビザ待ちのために日本にいる。タイ側からの書類が彼女の手元に届き、ビザが発行され次第にバンコクにやって来ることになっている。予想としてはあと二週間後くらいだろうか。
美容ドリンクなんて、そんな仕事こそ彼女の得意分野。早く来てくれなけりゃホントに困る。


資料づくりを終え、もう一度シャワー。窓を開けて缶ビール。

あと二週間。


またひとつ、ため息をつく。
No.7
2010/08/14 (Sat) 19:23:26

8時頃起きる。パンにマーガリンを塗っただけの簡単な朝食。そのあと歯を磨き、顔を洗った。鏡に映った僕はまた少し痩せたようだ。
今日は13日の金曜日。何事も起こらなければいいが。


しかし、いきなりその『何事』が起きた。
またもやプリンターがおかしい。出てくる用紙に何も印刷されてこないのだ。何度やっても。
困った。本当に困った。今日は午後から飲食店の取材がある。その資料をネットから取り出したいのだが、PC画面の情報はいっこうにプリントされない。仕方なくN(プリンター購入時に付き添ってもらった友人)に電話した。僕の今日の予定を聞いた彼は、取材前に彼の家までプリンター本体を届けてくれれば僕が取材をしているあいだにショップに持ち込み、必要であれば修理の依頼をしてくれるという。その線でよろしく頼む、と僕はお願いした。

さあ、そこからが大変。まず取材のための店舗情報をPC画面からすべて書き移す。凄い情報量。かなりキツイ。
次にプリンターを運び出すべく準備。電源やら回線ジャックやらを取り外し、簡単に梱包。そして急いで着替えてスタンバイ。しかしアパートのフロントにタクシーを呼んでもらっていたのだが、約束の時間になっても一向に車が来ない。催促に次ぐ催促。やっと来たタクシーに乗ったはいいが、なんだか違う方向を走っているようだ。言葉が喋れないとわかるとバンコクのタクシーは途端にタチが悪くなる。遠回りしてバーツを稼ごうとするのだ。慌てて指摘したがそこは一方通行の道だったので引き返すことができず、結局かなりの遠回りとなってしまった。Nの家は僕のアパートからは本当に遠いのだ。まったくこのプリンターは高くつく。
ようやくNの家の近辺まで来たが、彼のマンションは通りの反対側。やはり一方通行の道なので正面に出るにはそこからまた、かなり走らなければならない。冗談じゃない。これ以上カネが使えるか! 僕は運転手に「ここでいい」と意志表示し、車を降りた。あとはプリンターを抱えて歩いていくことに決めたのだ。

かつてのように荷物を持ってくれる部下はいない。クーラーの効いた社用車もない。
重いプリンターの上にカバンを乗せて、さらに重くなった忌々しい荷物を両手で抱えて歩きだした。とたんに全身から滝のような汗が吹き出す。
そして今度は、まるでこのタイミングを見計らったかのように雨が降り出した。僕がいったい何をやったというのだ。人々にかけた迷惑はまだ許されないのか。まだ罪は晴れていなのか。‥‥‥本当にツイてない。
雨でプリンターを濡らさないよう体でブロックし、泣きたい思いで歩き続けた。パーマをかけた髪がみるみる無惨な状態になっていく。汗にまみれ、雨に濡れ堕ちている中年男。ショウウインドウに映った自分を見たとき、僕の疲労はさらに深くなった。

やっとの思いでNの家に。挨拶もそこそこに僕は飛び出した。まさか取材に遅れるわけにはいかない。
BTSを降り、駅から現地まで走った。息が上がった。疾走する僕に何人ものタイ人たちが驚いて道を開けた。
僕は40過ぎて何をやってるんだろう。あまりにも惨めだった。悔しさに本当に涙が出そうになった。こんなことで負けてたまるか、こんなことで僕の過去を棒に振れるか!  本気でそう自分に言い聞かせていた。



スクンビットの日本料理店で取材を終えた頃、街には夕暮れの足音が忍んでいた。
すごい脱力感だ。そして空腹感。力の抜けた全身を引きずりながら道端の屋台の椅子に腰掛け、とりあえず一番安いガッパオを注文した。そのとき携帯電話が鳴った。建築デザイナーのOさんからだ。先日のS社長からの宿題についてアドバイスをもらいたく、会っていただきたい旨を昨日Oさんに連絡しておいたのだ。彼は「今これからなら会える」とのこと。オーダーをキャンセルし、再びダッシュ。




Oさんとの会談を終え、帰宅。
すぐにシャワーを浴び、缶ビールを一本。腹が減り過ぎて食欲がない。
魚の缶詰を開け、少しつまんだ。



Nからの連絡によるとプリンターは故障しているわけじゃないらしい。クリーニングしただけで瞬時に解決したとか。
またもや馬鹿馬鹿しい話しだ。無知にもほどがある。
「超アナログ人間なんですね~!驚きました」とN。
何とでも言ってくれ。




窓の外は今夜もスコール。まるで神が下界に怒りを叩き付けたかのごとく、激しくて分厚い雨のカーテンが街じゅうを飲み込んでいる。


なんだか疲れた。



スコールよ、もう何から何まで、洗い流しといてくれ。
No.6
2010/08/13 (Fri) 22:31:46

8月12日。今日はタイの国民の休日だ。王妃の誕生日であり、この国の母の日とされている。
一週間ほど前から街じゅうのデパートやショッピングセンターでは「Thanks, Mam」などの横断幕やのぼりが掲げられ、母の日のギフト商戦が展開されていた。その様子は日本とまったく変わらない。


午前9時。いつもより、ちょっと遅めの起床。昨夜買ったソーセージをレンジで温め、薄っぺらいパンでくるんで食べた。やたら苦いコーヒーにも最近ようやく慣れてきたようだ。日本にいるときには自分で豆を挽き、毎朝それを煎れることが楽しみだったのだが。
タイではインスタントコーヒーが主流であり、いわゆるレギュラーコーヒーはあまり売り場に置いていない。あっても高いのだ。とても手が出ない。まあインスタントコーヒー自体もここでは高価な食品なのだがコーヒー好きの僕はどうしても我慢することができない。よって生活必要経費に組み込んでいるわけだ。
しかしタイのインスタントコーヒーは香りこそソレっぽいが、やたら苦みの強いシロモノで、しかも僕はブラック党。最初は顔をしかめて飲み込んでいた。しかし‥‥今じゃなんだか美味しく感じてしまうのは何故だろう。人間ってけっこう順応性が高いんだなぁ‥‥なんて思いつつも、真相は僕の舌音痴にあるのかも。スカしてウンチクをたれるほうなのだが、実のところ、何でも平気だったりする。


午前中はメールをチェックしたり、その返信をしたりであっという間に過ぎてしまった。
正午から昨日の取材の原稿を書きはじめる。締め切りは来週の月曜なのに、今日はまだ木曜日。なんて優等生なんだろう。日本でもこんなふうに仕事しておけばよかった。

しかし原稿に着手する前は「なんてことない」と思っていたけれど、やり始めたらこれが結構ムズカシイ。決して高度な筆力を求められるような内容のものではないが、なんだかやりづらい。僕自身のパーマ体験記なのに何故こんなに進まないのだろう。初めての仕事であるからなのか。慣れていない、ということは怖い。媒体自体の特性に合った言葉が出ず、表現が浮かばず、文体が組めないのだ。おいおい、萎縮してんのか?

何度も書き直し、読み直し、また書き直しを繰り返した。気がつくと窓の外にはバンコクの黄昏が降りはじめている。時計を見ると17時半。嘘だろ?こんなものに半日もかかってるのか! そういえば昼飯も食ってない!

愕然としながらやっと書き上げた。しかし、こういうのって少し時間を置いてからもう一度読み返してみないと、本当の文章校正にはならないんだよな。昂ったテンションを一回下げてからでないとダメな部分が見えてこない。真夜中に書いたラブレターを翌日の朝に読み返したら赤面してしまうように、インターバルがなけりゃマズいことになる恐れがある。
そこで少し時間を置くべく記事以外の店舗のスペックやら何やらをまとめはじめた。指定されたテンプレートに記入していくだけの作業なのだが、記入法のルールが細かく、やはり慣れていないのでなかなか進まない。結局それから一時間くらいかかってしまった。
最後に恐る恐る本編の記事を読み返してみたが、まあ何とか大丈夫だろうという結論に達し、ようやく先方の担当者にメールした。やっと終わった。ぐったり疲れた。どうしたんだ、オレ。


夜はH氏からの誘いがあり、二人で食事に。シーロムの奥のそのまた奥の方角へと車で連れられ、とことんローカルな店に到着。ここは中華系タイ人が多いエリアだ。タイ料理と中華料理が折衷された魚の雑炊をオーダー。うまい。こんなものがあるのか、と感嘆した。
そして出会ってまだ一週間足らずのH氏だが、ありがたいことに僕に仕事のネタを持って来てくれたのだ。「まだまだ明確な発注ではないが、なんとか具体的なものにしていこう」「ぜひお願いします」
お互いの意志を統一し、食事が終了。


23時半頃、帰宅。
部屋の明かりをつけると、デスクの上が今日の格闘を物語っていた。散乱した資料、吸い殻が山になった灰皿、疲れ果てたiMac。
その光景を見て思った。初心忘るべからず。そう。かつての初心を忘れた挙げ句が現在の僕の姿なのだ。
もう一度、初心へ。今日を忘れることなく生きていこうと思う。
失敗は成功の母だ。そして初心こそ未来を生んでいく母なのだから。


そういえば、今日はタイ王国の母の日だっけ。
No.5
2010/08/12 (Thu) 04:06:23

8時に起きた。そしてコーヒー。いつものように、起きがけの鈍い体にカフェインが回っていく。
今日の午前中は4日前に偶然に飲み屋で出会ったS社長に会いに行く約束があった。S社長は高級食材の輸入業を営むバンコクの成功者。コーヒーを飲み干し、シャワーを浴び、すぐに着替えた。


僕はいま、誰にでも話しかけるウザイ奴なのだ。そりゃもう迷惑かえりみず。しかし時々、神は素敵なハプニングをプレゼントしてくれる。
「酔ってなかったらこんな約束してなかったよ」S社長は笑いながらそう言って僕を迎えてくれた。そこはオフィスを兼ねた豪邸だった。
僕は改めてこのような無礼を詫び、さらに改めて僕自身のプロフィールを話させてもらった。静かに聞いていた社長は小さく頷きながら席をはずし、やがて一枚の図面を持ってやって来た。「これ、どう思う?」新規オープン予定の店舗の図面。「キミならどうするか手直ししてくれ」。
僕はあくまでも設計が本業でないことを伝えつつ、イメージレベルでOKならという条件つきで、その宿題をいただいた。さらに社長は同じくバンコクで成功している友人の方をも紹介してくれた。後日その紹介の席に同席までしてくれるという。ありがたい。そして嬉しい。「あいつは儲かってる。広告でもなんでも取っちゃいなよ」そう言って、笑ってくれた。


社長の豪邸を出ると降っていた雨がやんでいた。自宅のあるオンヌットまで戻り、近所の屋台で麺をすすった。
部屋に帰り、もう一度シャワーを浴び、生やしていた顎髭を一年ぶりに剃り落とした。
今日はまな板の上の鯉になる、と決めている。どんなふうにされようと、すべて受け入れるつもりだ。体験取材のカットモデルの件だが。


集合場所に30分前に着いたのだが、すでに編集担当のSさんもそこにいた。サスガだ。少しお茶して時間をつぶした後、タイ人のカメラマンと合流し、いよいよ取材先のカットサロンへ。取材前に髪を作ってしまう段取りとなり、さてどんなヘアスタイルにしましょうか、ということになった。お店の人が攻め甲斐のある僕の長髪を見ながらひとこと「パーマでいきましょう」。
パーマ‥‥‥高校生以来だ‥‥。

カットし、パーマをかけ、約二時間弱で完成した。動きのあるゆるやかなウエーブ、毛先を跳ねさせたシルエット。自分じゃないみたいだ。伸び放題だった髪を、よくここまで作るものだ。さすがにタイ人のタレントも来るというこのお店。技術はなかなかだと思う。まるで福山雅治だ、と言われた。もちろん髪型だけね。


取材と撮影が終了し、トンロー通りの居酒屋でSさんと軽く食事。そして帰路へ。
近所のスーパーで飲料水用の水と明日の朝食のためのパンとソーセージを買い、帰宅。
家に帰ってPCの電源を入れ、メールをチェック。新規の取材の依頼が一本。さらに昨夜一緒に食事をしたあのT氏からデザインの依頼が一本。
良かった。少しずつ、ほんの少しずつだが前に進んでいるような気がする。


人生は何が起こるかわからない。それを痛感したからこそ、僕はタイにいる。
本当に何が起こるかわからないのだ。
何処で誰に出会うかなんて予想できないし、ましてやこの歳になってパーマをかけるなんて予想だにしていなかった。



何が起こるかわからない。ならば、何かを起こしてやることもできるはず。

本日三度めのシャワーを浴びながら、そう思った。
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Iwao Matsumoto
性別:
男性
趣味:
創作と観賞 料理 ANNA
自己紹介:
厄年とはいえ、自業自得のミスで会社が倒産。初めて知った世の中の厳しさにもがきながら、新天地をタイ・バンコクに求めた男。日本で失敗した中年男が激動のバンコクでどこまでやれるのか? デザインやら何やらといった得意分野は果たして通用するのか?

決して焦らず、しかし着実なスピードで、一歩一歩進んでいきたいと思う今日この頃。善くも悪くも希代のロマンチスト。
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